猫とアロマテラピー:3(まとめ)
最終更新: 12時間前
福島県郡山市の猫店長がお出迎えするリンパドレナージュサロン&アロマスクール、メディカルアロマ&リンパドレナージュkimyaku(キミャク)のオーナーセラピスト、橋本です。

さて、長々と書いてまいりましたこのシリーズもこれでまとめです。
知識がないならルールを設ける
猫のとの生活で精油を使用することに問題はない、とアロマテラピーを学んでる私は考えます。
しかしそれは私が精油の芳香成分類を理解し、ネットで出回っている猫とアロマテラピーに関する色々な情報を自分なりに解釈・分析できるからです。
とはいえルールさえ設定すれば、猫とアロマのある生活を楽しむことは不可能ではないと思いますよ♪
私が提唱する猫とアロマテラピー生活、同時に手に入れるルールは以下です。
1:ディフューザーでの芳香浴は避ける
これね、アロマテラピーで一番簡単に香りを楽しむ方法なんですけどね…。
広範囲に芳香成分が広がることになるので、気密性の高い場所だと猫さんへの影響が高まってしまいます。
なので、芳香浴を楽しみたい場合はカップなどにお湯を注いで精油を垂らし、その気化したものを吸い込む芳香浴がオススメです。
換気扇の近くでやれば猫さんへの影響も最小限で済みますし、そもそも気管支系トラブルの芳香浴はこうやって行いますし。
それに猫さんと生活していなくとも、ディフューザー芳香浴は長時間やっていいものではありません。
何度もいいますが精油は有機化合物の集合体。
植物性だから安心安全ではなく、その有機化合物を大量に吸収すればアレルギーになる場合だってあります。
アロマテラピーの初心者が起こすトラブルは過剰な使用でのアレルギー症状なので、これも頭に入れておいてくださいね。
1回10~15分程度で1日3回以上はやりすぎかと思います。
2:お風呂に入れる場合はお風呂場は猫さん立ち入り禁止
アロマバスに入る際は、猫さんがお風呂場に入らない様に気を付けてください。
猫さんってお風呂場の水を舐めたりしますので、お湯を流してリセット(もちろん換気も)するまでは入れないでおきましょう。
精油は経皮吸収されるので、入浴中にしっかりアロマテラピーの恩恵は受けています。
あがる際には身体を洗って皮膚表面の精油は流しましょう。
3:アロマコロンやオイル、ジェルなどは帰宅時間を考えて使用
精油が体内吸収されて排出されるまで、7~8時間と言われています。
精油で作ったコロンやオイルなどを使用する際は、帰る時間から逆算すると安心して使えます。
4:ルームスプレーは猫さんの舐めないものに
精油入りのルームスプレーは、猫さんの舐めない場所に使いましょう。
例えば寝具にかける場合、布に成分が蓄積しますので寝室に猫さんは入れない方がいいです。
もし使いたい場合は、ティッシュなどに吹きかけて枕元に置く、その際猫さんとは別部屋で寝るというのが安心です。
5:精油の保管場所は猫さんの届かない場所へ
猫さんのご飯置き場とも別の場所で保管しましょう。
精油は気化するので、ご飯と同じ棚に入れていると芳香成分が移っている可能性大です。
アロマ好きさんからしてみれば結構な制約かも知れませんが、猫さんとの生活と猫さんの健康を考えてのものだと考えると、結構アロマを楽しめるものだと思いませんか?
もちろんこれは私の考えですので、猫さんがいるからアロマは使わないと決めている方はそうすればいいと思います。
ちなみに公益社団法人 日本獣医師会のホームページでは、「現時点では、すべてのアロマオイルに毒性がある。」という断定はできていません。 と回答していますね。
自宅でアロマサロンを営む我が家のケース
では、kimyakuではどういう取り組みをしているかをご紹介します。

我が家は自慢ですが広いんですよ。
1にも記しましたが330平米で、6畳(もう少し広いかも)が5部屋と8畳、12畳の部屋、6畳くらいのスペースの廊下と、6畳ほどの台所、なぜか2畳程度の広さのトイレが3つと風呂場(3畳程度)、洗濯場(2畳程度)といった感じです。
そして自慢じゃないけどめっちゃ古いので、冬は灯油ファンヒーターの延長設定を外して欲しいくらい、隙間しかありません。
とんでもない通気性というか、隙間風はすごいし外より屋内の方が寒いです。
施術部屋や玄関は自分でリフォームしたので見た目はそこそこですが、基盤は元のままですので通気性抜群(笑)!

お風呂場でたまにアロマバスに入るのと、手作りのアロマ化粧水を使っているので、この施術部屋とお風呂場以外では私は精油は使用していません。
昔は自分の身体で精油のブレンドの人体実験をしていたものですが、現在猫さんたちと一緒に寝ているので(私のお腹と背中、または脚にぴったり寄り添うサンドイッチスタイルです)、身体にそこそこの高濃度の精油を使用できなくなりました。
まあ、寝る時も別であれば精油でのセルフケアをするのですが、私は猫さんと一緒に寝る幸せの方を取りました。
お客様へ使用するアロマオイルの濃度は1~2%未満でブレンドしており、タオルは施術後すぐ交換して洗濯、お客様お帰り後には換気、床はアルコールで雑巾がけ。
こんな感じでアロマと猫との生活を両立しております。
バイアスに囚われた先
人は基本的にバイアス(思い込み)に左右されやすい生き物です。
今回のように猫とアロマテラピーに関してもそうですが、やたら『危険』と連呼する人の記事は人の記事を鵜呑みにしてそのまま書いちゃってる感が満々です。
1と2でも記していますが、自分なりに色々な情報を集めて多角的に物事を見て欲しいんですよね。
別に猫と暮らす方々に無理にアロマテラピーをやれと言っているわけではありませんよ。
必要ないならやらなくていいんです。
ただ、危険だと提唱するにはその理論や正確なデータ、その発信元がしっかりしており、どういった使い方が危険なのか、どういった環境や濃度で危険なのかをきちんと説明できなければいけません。
私が猫とアロマテラピー生活を送っているのは、このシリーズ通しての自分なりの分析からです。
バイアスに囚われて物事を1方向からしか見ないということは、この1つの問題だけでなく、全ての物事において選択肢が1つしかないということ。
自分で自分の選択肢を狭めていることになります。
このテーマがきっかけで、もっと物事を多角的に見ることができる方々が増えたらいいなと思います。
そして私も専門分野以外ではきっとやってしまっていると思うので、自分への戒めのためにもこのコラムを書かせていただきました。
では、みなさんも有意義なアロマライフを楽しめますように♪
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