kimyaku式アロマテラピー講座

【レッスン2】

アロマテラピーにおける植物成分の働き

レッスン1ではアロマテラピーは何かを理解してもらいました。

レッスン2では、植物成分がなぜアロマテラピーに利用されるのか、その働きについて説明します。

ここを理解していない人が多いので、アロマテラピー=ただの香りという認識が広まってしまうのかな、と個人的に思っています。

​逆にここを理解するとアロマテラピーを実践する意義というものが見えてくるので、あなたの興味が深くなってくるんじゃないかと期待します♪

 

一時代謝物と二次代謝物

アロマテラピーはオカルトでもスピリチュアルでもありません。植物の二次代謝物を有効に人間に活用しようという知恵です。

二次代謝物???って、もちろんなりますよね。

まず、植物の生命維持の上で必要不可欠として体内で生み出されるのが『一時代謝物』

 

一時代謝物は生成→分解→再生成を繰り返します(可逆的産物)

​一方で生命維持の上では直接関りはないのだけれど、生存する上で有用な生体防御機能であったり、他の植物とのコミュニケーションなどの役割のために生み出されるのが『二次代謝物』です。

​二次代謝物は生産→分解(消費)という一方通行の成分です(不可逆的産物)

【一次代謝物】

炭水化物・タンパク質・脂質・核酸・その他

【二次代謝物】

フェニルプロパノイド類・フラボノイド類・テルペン類など

 

二次代謝物のアレロパシー(他感作用)

アレロパシー(他感作用)とは、簡単に言えば植物の放出する化学成分が他の生物に及ぼす作用のことをいいます。

​植物の二次代謝物は植物の生体防御機能だったりするわけで、その働きの結果と考えると分かりやすいかな?

以下、植物の脅威に対してのアレロパシーの役割です。

【脅威その1:動物】

​食べられないように、毒素・苦み・辛味などの独特の刺激や風味、または脅威となる動物の苦手な香り成分を体内で生成、蓄積。

【脅威その2:害虫】

​害虫がついて成長を妨げられたり組織を傷つけられないよう、殺虫・防御するための成分を蓄積。また、傷つけられた細胞を修復する成分を分泌して対処。

【脅威その3:細菌】

​細菌やウィルスからの感染症が全体に広がるのを阻止、またはそれにより受けたダメージを軽減するために抗菌・抗ウィルス作用のある成分を蓄積して自身を守る。

【脅威その4:他の植物の繁殖】

​同じテリトリーに他の種の植物が繁殖すると、十分な栄養や日照時間が奪われ、生存に関するリスクが高まる。他の植物を攻撃するための除草効果のある化合物や、成長の妨げになる化学物質を地中に放出。

【脅威その5:紫外線】

​酸素をつくり出す際に行っている光合成。しかし必要以上の紫外線を浴びると活性酸素が発生してしまう。植物自体に大きなダメージを与るため、抗酸化作用の高い成分や、活性酸素を除去する体内システムが円滑に機能するための物質を生成し対処​。

精油の中の有機化合物の作用は様々です。

​鎮痛作用、鎮静作用、鎮痙攣作用作用、免疫刺激作用、消化促進作用、加温作用…このような作用は上記の理由から植物が体内でつくり出したものなのです。

植物は一度根付いてしまえば自力でそこから動くことができません。過酷な環境下で少しでも種の保存のためにと、生存競争のために出来たものなのです。

精油の有機化合物は薬と違い、様々な相反する作用の成分も同時に存在する場合も。

まさしく、生命の神秘ですね。

 

植物性=安全の間違い

昔に比べて『植物の恵み』とか『ボタニカル』という言葉があらゆる商品に使われるようになりました。

特に美容系の商品や炊事関連商品に多いですね。

これは真面目にアロマテラピーを行うアロマ講師の方々みんな口をそろえて言う話ですが、植物性だから安全という訳ではないです。

​上記のアレロパシーの話でも出たように、もともと植物の力は植物のために生み出されたものです。

何でもかんでもいいと勘違いして使うのは大間違い。

植物性だからといって、トリカブトを化粧水やシャンプーに入れて使うことはしないと思いますが、これはトリカブト=人間にとっての毒草という認識があるからです。

例えばブタクサアレルギーのある人がカモミールティーを飲めばアレルギー反応が出ます。アレルギーのない人にとっては非常に有効なリラックスのためのハーブティーなのに、です。

植物の有機化合物の集合体である精油は、原液で触ってしまえば食品アレルギーどころの騒ぎではなくなる場合もあります。

精油配合商品や、精油の誤飲での死亡例もあるほどです。

皮膚科に勤めるアロマ講師の方のお話によると、誰もが知っているポピュラーな精油でも、高濃度塗布や原液塗布による肌トラブルが多いとのことです。

過剰に恐れる必要はありませんが、精油は植物の作り出した高濃度の化学成分だということはきちんと頭に入れておいてください。

だからこそ、一回に使用する量がごく微量であり、希釈して使うものであり、たとえ香らせるだけの芳香浴でも一日中精油を拡散させ続けるとアレルギー症状が出る場合があるので注意が必要です。

 

今回は植物の力がどのようなものなのかをざっと理解していただきました。

アロマテラピーを実践することが怖くなっちゃった方もいるかしら?

​しかし私がネットの記事を見て思うのは、知識のない人が本質を理解せずにコピペしてつぎはぎした記事が多すぎて、間違った使用法をしている人が相当数いるであろうという事不安。

正直、私もナードで学ぶ前は間違った理解や使用法をしていたし、資格を取ってからも様々なセミナーや補講を受けて知識を深めているからこそです。

そして、同じ協会で同じ資格を持った講師でも、知識量の開きが相当あることも学びました。

アロマのキラキラしたところだけフォーカスすると、あとで痛い目を見るのは実践しているあなたや、あなたの周りの人。

​ものごとは何でもメリットとデメリットで成り立っています。その両方をきちんと理解し特性を活かした使い方ができるようにと、このレッスンページを作っています。

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